第5章 エピローグ


The Secret History of the KSFA(関西篇)



関西KSFAの動向について報告します。

京都フェスの反セミナー化論争が盛んな、今日このごろです。巷でも、ヤーさんが日本刀をもってバイクではしりまわるは、関西以外では誰も知らない空港や万博で、土地は暴騰するは(XX郡XX町大字XX小字XX谷でも、住宅は1億円以上)、大阪近辺は騒然としております。ブラックレインに見られるように、大阪=チバシティ説は正しいのですが、チバシティに住みたい人なんか(あまり)いないことでしょう。

先にのべた反セミナー論争とは、ポスト・フェミニズムやシェパード論など、一部東京方面で騒がれているローカルな話題は、セミナーでやったらええやんけ。京都は独自路線を選択すべきであろう、とかいう高級な論議です。キャプテン・パープル音頭で著名な京都フェス終身実行委員長(岸場清吾)と、その後見人(菊池誠)やら、怪盗オーモリアーティ(大森望)やらが入り乱れており、背後には大きな陰謀の影が隠されているのです。まあ、結果はフェスにいけば分ります。

京都フェス当日は、早川書房社員旅行だそうですが、(関係ないけど)記念パーティも準備されています。フェス合宿前の土曜日5時から。会費は4000円です。都合のつく方はどうぞ。

シェパードといえば、無敵のパフォーマー宮城博が、ワールドコンSFWAパーティで、シェパード相手に三島由紀夫でもりあがっていると、部屋の向うから、心配そうにこちらをみる今岡、阿部両氏の姿が見えた云々。きっと、いろんな意味で、こわかったんでしょうねぇ。その他、ディレーニィに色目をつかわれたとかいう、おそろしい話がありますが、詳細は、近日発売のノヴァ・クォータリィ(NOVAQ)を参照。フェスに、ダトロウを呼ぼうとかいう話もあったけど、実現はしないでしょう(十一月ごろプライベートに来日)。

NOVAQ(KSFAの季刊誌で、五年ぶりに刊行準備中)は、特集記事「ベストSFイヤー」に30余名の執筆をいただきました。まもなく発売致します。京都フェスには無理かも知れません。

大阪例会に参加したい方は、毎週日曜日(夕方6時30分から7時までに集合)、大阪梅田富国生命ビル(B1F)喫茶トレビまでおこし下さい。あとのコースは定例なので、その場で教えます。分らないときは、入口で、”スミ”または”キクチ”を呼出せば、どちらかはたぶんいるでしょう。大森望など、いまをときめく有名人の過去の悪行や、東京ではいえない恐ろしい話が、きけることもあるかも知れません。(昔から)もてなしは悪いのであしからず。親しみたい人は、強引にいすわること。関東よりも、平均年齢が高いので、若手は歓迎されます(と思う)。

[註1:関西KSFA]
関西海外SF研究会(だいたいが、この名称じたい、「海外SF研究会」、「ノヴァ・クオータリィ」等の別名があって、各人てきとーに使っている)は、
  1. 保守反動(悠久にして、絶対不変の流れに生きる)にして、
  2. 時代のトレンドには背を向け(サイバーパンクはきらい)
  3. 東京出版界には冷淡(何が評判になろーが、何が売れなかろーが)です。一番トレンドしてるのが、せいぜい水鏡子(註:情報に関して。人相風体を除く)というぐらいの恐ろしさです。
  4. 結婚はしないは(そのために、関東KSFAで結婚が進んだ)
  5. 翻訳はしないは(そのために、サンリオは滅んだ)で、SF界に与えた損害も大きい(まあSFゴロとはいえる)ようです。
[註2:京都は独自路線を選択すべきであろう]
エフィンジャーなんか風俗小説やんけ、キャロルがなんぼのもんじゃい、東京もんは何を考えとるんじゃ、あほちゃうか。ウィリアムスンのほうが、よっぽどましじゃ、近鉄バッファローズをみならわんかいというのが、関西の定説ではありません。うちの近所には近鉄系のスーパーしかないので、近鉄には優勝してもらいたいものです。(89年10月25日時点)。

[註3:無敵のパフォーマー宮城博]
という人がいる。毎年ワールドコンに参加して、ロックを肴にプロとともだちになるのが趣味。地方公務員。

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