94/08/08
高齢じゃなくて、恒例の海水浴ツアー。真木(法事)、菊池(引っ越し)家はみられず。水樹和桂命名(?)佐脇家の鷹野少年を見る。
水鏡子によると、『スチール・ビーチ』のヴァーリイはニーヴンのようだという。
今日、喜多哲士と真理ちゃんの結婚決定を聞く。苦節八年、よく持ったもんだ。11月12日とかで、まあそれにしてもめでたいことである。
94/08/17
アンダースン&ビースン『臨界のパラドックス』(早川書房)結構よくできていたものの、SFボーダーライン、たとえば『エリアンダーM』とか『ファーザーランド』と同種の出来。ドイツの核開発をあくまでも卑劣で汚らしく描き、アメリカのそれを正当化するところも類書のレベルを越えない。結果として、今日の核による状況を追認する結末となる。
『スチール・ビーチ』かつて奔放だった性道徳感が、現代のものと変らない次元のものに退化。たとえば、幼児虐待など。これはどうしたことか。
大原まり子『戦争を演じた神々たち』(アスペクト)うーむ。あまりいい意味でなく、散文的(もともと小説の文章はすべて散文)といえる。戦争や神、創造といった概念が、あくまでも具体化されずにイメージのまま残される。そのこと自体は作者の意図(C・スミス的)なのではあるが。どうも、最近この種の書き方が評価できない。頭が退化したのか。
94/08/19
久美沙織『真珠たち』(早川書房)うーむ。この書き方も、あまり評価できない。真珠病がエイズに似ているとか、スランに似ているとかはともかく、もう一つ新鮮さがない。詳細な描写や説明がないのは、昨今の風潮としても。女性問題にからめたところが新しい?
94/08/20
星群ノベルズを受け取る。うーむ。まーなんというか、久しぶりなのはいいが。内容はともかく、この体裁はやっぱりね。なんだか、十年前のワープロ印刷を思い出す。16ドットフォントのやつね。ハードはそれなりにそろえ、ワープロも最新、でありながら、センスが不自由ですな。