94/07/03

 娘にセガのお絵かき用キッズ・コンピュータを買う(メガドラではない)。
 ところで、水鏡子の筆者にたいする批判が載る(会員制ファンジンTHATTA誌)ようである。年のせいで物忘れがひどくなったので、伝聞情報が間違いだらけという論旨だったはず(これも伝聞ですが)。ところで、その記事では筆者の名前を間違っていて、指摘を受けるまで、本人は判らなかったようである。いやー知り合って二十年という腐れ縁で、名前を知らないとはおかしい。お互い歳はとりたくありません。
 えーと、誤解なきよう付け加えると、筆者の書くことの9割は真実です。残り1割の不備は、メモも取らずに(当たり前か)聞いたことを、何日か後、裏を取らずに(当たり前か)書いているため生じる自然損耗です。そのつもりで読むこと。

 菊池家はついに持ち家(マンション)へ引っ越し。寺さんは昨年拾壱月以来の万馬券獲得。

 心労のあまり(だかどうだか)白髪三千丈の菊池鈴々さんと、炎天下のサッカーで疲れた古沢を見た。サッカー耳マニアの実戦は、作戦に体が付いてこない惨めさを味わうとのことで、まあ評論家が書きそうな、骨組みだけが透けてみえるスケルトン小説のようなものか。
 nifty-fcomic では、またホソキンさんが活躍しているらしい。見に行かなくてはいかんなあ。ただし、ここにはもう載せないので、各自で見てください。(と思って見たら、もう終息宣言が出ていた)。

94/07/10

 ワトスン『川の書』のつづき『星の書』(東京創元社)、あまり驚天動地の結末なんて書くとネタバレですぞ。中味は、こちらの期待したほどではなかった。読んだおぼえのあるタイムパラドクスではある。レビューは三部作完結後(年末?)。

 『幽霊世界』『ゴースト・ストーリー』『二百回忌』で、夏の夜の怪奇特集(死語)でもするか、と思ったら、ビジョルドがきたのでこれにする。ジュヴナイルとしか読めない天真爛漫=ハッピーさ。まあ悪くはないが。

94/07/30

 間があいてしまった。結局レビューは、ビジョルドと谷甲州『天を越える旅人』にした。今月は谷甲州が多くて、特集してもよかったのだが、タイミングがずれた。
 その間にオルスン&シルバ編、マキャモン他『幽霊世界』(新潮社)を読む。たいしたことのない平凡な作品が多いのは、興ざめだが、この中ではやっぱりマキャモンがよい(という感想になるのではホラー嫌いということか。読むのは好きなんだがね)。いろいろと難癖が付けられているとはいえ、腐ってもマキャモンということか。一種の火星人ゴーホームですな。

 笙野頼子『二百回忌』(新潮社)を読む。表題作がやはりよい。作者の出身は三重県で名張か(根拠はない)そのあたりなのだろうが、時間と空間が歪んだ田舎の描写が奇怪。他は夢を題材にした短編。好みもあるだろうが、いま一つ興味が引かれない。

 谷甲州『謀略熱河戦線』(角川書店)を読む。今回は展開がちょっと地味すぎる。同じような登場人物間の議論も多い。でも、ほんの少し違った歴史というのは面白い。

 筒井康隆『鍵』(角川書店)を読む。筒井さんの作品は、年代をばらばらにして読むと、かなり大きな違いがある。異質といってもよい。

94/07/31

 さーて、ドタバタと混雑するプールにいって、今日は休み。奈良県では水不足で公共プールはすべて閉鎖されたが、京都府の片田舎ではまだ水が出る。

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