95/09/03

先週ごろに、大森コラムがリトル・アメリカ(ホストの所在地がアメリカ)に移民。インターネットへの何らかの入り口持っていれば、このほうが安上がりか。この入口に関しては、近いうちにパソ通並みにはなる模様。見るだけなら、家電にビュアーを内蔵する話があり、数万の投資でインターネットは見られる。しかし、安いという意味ならアメリカに限らず、インフラの整ったシンガポールあたりで商売した方が、なお安いかもしれない。問題は、日本からアメリカへのケーブルで、IIJでもわずか2Mbyteの容量(つまり28.8kなら七〇人が限度)。いろんなところから繋がっているといっても、日本国中インターネットブームでは、これではまったく無理。

大森日記は、日記部門でアクセス数二位まで躍進(デジタルボーイ等既報)。一位が東京トップレスの風俗日記であることからして、まず最高の順位ともいえる。まーしかし、ほんとの身辺雑記である大原まり子日記などにくらべれば、まだ他人に見せる日記のスタイルではあるわけで、読まれるのも当然だろう。日記登場人物(例えば古沢)に感情移入して、キャラクタ小説として読める(わけない)。えーと、ちなみに本稿も半分嘘ですから、キャラクタ小説として安心してお読みください。

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』(新潮社)
が完結、まあこんなところか、ということで中庸の出来。読みやすい純文学、圧倒的結末かどうかはまあ。

竹村家がMACを導入し、インターネットを始めるという。会社の仕事関係の調査。ちなみに日本では今年パソコンが600万台近くも売れて、いったい誰が買ったのかというと、一つは竹村家や佐脇家や山岸誠のような一般ユーザたちであるが、多数を占めるのは企業内のメール用まとめ買いであるらしい。膨大な回覧書類を一気に電子化するのが、集中豪雨的企業トレンドなのである。これはとにかくハードさえ揃えれば、中味はどうにかなる(といってどうにもならない)といういつもの日本的センス。いうまでもなく、能率が上がるかどうかは別問題。

95/09/09

久美沙織『青狼王のくちづけ』(新潮社)
出ない間に、前二巻の在庫がなくなってしまったという、新書ならよくある哀しいパターン。量産異世界ファンタジーの中では出来がいいのかもしれないが、YA・FT読書量からして、筆者は相対的な評価ができる立場にないだろう。小説としてはやや混乱した終わり方。シリーズのキャラクターを前提としており、単独で読める内容とはいえない。

『小松左京コレクション1』(ジャストシステム)
小松左京の思想的背景を成す評論集。数年前のセミナーを聞いても、『ユートピアの終焉』(DHC)を読んでもあまり変化はないし今頃変化してもらっても困る。といっても、本書の最新評論はすでに二〇年以上前であり、歴史的書物となっている。最近は歴史的¥装ィの出版が多い。SFも、もはや戦後ではないのである(意味不明)。

95/09/10

今週見ると大森日記の順位は三位に後退。

95/09/15

コールダー『デッドガールズ』(トレヴィル)しかし、ここに書かれたディテールは、ハードSF的な書き込みではなく、社会的な背景説明となっている。

カード『キャピトルの物語』(早川書房)ハイペリオン+没落と構造的に似ているともいえる。双方ともが他方を補足していて、長編のようなコレクションのような微妙な味を残す。まー、いかにもカードといった作品であろう(いいかげんな感想)。

95/09/16

ビッスン『赤い惑星への航海』(早川書房)ある意味で、これもビッスン風ファンタジイである。前作よりも出来がよく思える。

95/09/23

我が家の前で、五人の子供が真剣な顔で見ている。カマキリがバッタを食らっている。最近カマキリに生贄を捧げる遊びが流行っているようである。

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