96/6/3
スティーヴン・バクスター『虚空のリング』(早川書房)
前半までの展開と後半とが乖離している。感情移入する対象もばらばら、ヴァーチャル同士の恋まであって、まーなんとか。この作者の中でもちょっと出来が悪い。
サッカーの韓日共催決定に絡んで、薫さんは竹島でワールドカップをやれという、きくちま(菊池誠)さんはサッカーファンの了見の狭さを憂う。筆者も同感。韓日で怨恨がからむのなら、アジア共同開催という手もあるぞ。会場は南沙諸島がよかろう。
大野万紀先生は嫁さんの5キロコミックをまんがトリオに渡しにやってくる。その嫁さんであるSD(スラム・ダンク)主婦フリークの真木久美子さんはSD終了を嘆く。
ザッタ・オーナーの寺さんはワープロ通信をはじめる。コピー会内誌だったザッタもホームパーティ化、メーリングリスト化が間近いか。
96/6/9
『インターネット辛口レビュー』に載ったの大森評が話題。内容より評者の日本語を問題にされているところが、レベルを象徴していて、いかにもそれらしい。でも1000本のホームページを何人で評価しているのか知らないけど、まー100人てことはないから20人50本としても、これでまともにレビューできるわけがない。粗製濫造の結果でありますな。ジャンルがないからプロのレビューアも育っていないだろうし、でも大森望を筆頭に、既にそういった仕事をしてる人も多いのですがね。
昨日は娘の幼稚園の“父の日参観”。
薫HPは容量も増えて、スクロールアウトも少なくなった。しかし、書き込んでいるメンバーは紙ザッタ並みに少ないな。パソ通では書き手が常連化してしまうのが難点。シスオペの態度如何によるわけだけど。薫さんもがんばってください。何れにしても、発表媒体を別にもっている人は、あまり書かんだろう。紙より読みにくいのは間違いないし。今日も、鈴々さんの当面会内誌に変化なしというメッセージを読む。WWWでは誰でも読めてしまうので、書けないことが増えてしまう、てなことは、利害関係のない筆者の場合あんまりないけど。
96/6/12
スティーヴン・キング『ローズ・マダー』(文藝春秋)
ドライブ感はかつてほどなくなってきている。特に殺人シーンが類型化している、無理矢理他作品と関連付ける、など問題点も多い。
携帯PCが増えているが、ほとんどの機種は最長運転時間6時間程度(実際はもっと短い)。かつての筆者の経験からは、最低でも10時間程度は必要。あのハンディ98でも7時間で不足した。近所に持ち歩く程度なら問題ないんだろうが。
ひろみさんの友人からコミケ原稿の依頼。おば+おじさん参加者も多いのかね。昔に比べれば高齢化しているはず。そのうち、マンガ文化もSFと同様の老後をたどることだろう。まーそーいうやつもいるわけで。
96/6/16
森岡浩之『星界の紋章』(早川書房)
処女長編でこれだけ淀みなく書ければまず合格。しかし、キャラクタ小説としては、ややこのキャラは類型的にすぎるように思われる。高貴なおてんば娘と、間抜けだが実はかっこいい少年というぱたーん。しかもシリーズの第1作。(お転婆と書くとWXGから宛て字と警告される。その他、ら抜き警告とか、くだけ言葉警告などがあります。でまーなんといいますか結構なことですが、これでCPUパワーが食われているわけですな。筆者は使っていません)。
昨日は息子の父親参観。
今日見ると、HPでは南海沿線動物病院の話題がでていた。当家でも猫が病気(腹下し)になって、桜ヶ丘動物病院につれていく。調べると虫がいるらしくて、虫下しをもらう。親からの母胎感染、人に移る確率10%というから、けっこう高い。やっぱ根がノラ猫なので、やむを得ぬか。
カラープリンタ購入を検討中。世間では、エプソンなど全く売れなくないために、ほとんど仕様を変えずに価格を下げ、型番だけを変更した新機種を投入している。NECでも同様。昔はPC1台につき1台のプリンタとCRTは確実に売れたのである。今は、社内メール用やインターネット狙いとなるため、まずプリンタは不要。かえって入力装置であるスキャナ、デジカメ辺りが重要視されている。それでも、プリンタが1台もないと個人使用では困るわけです。
筒井康隆『ジャズ小説』(文藝春秋)
ジャズにまつわる掌篇集。小品集という印象。
さて、よーやくプロバイダに加入する。はやりのsonyではなくて、sanyoです。選択理由は市内通話でつながること(単純だが、日本では当然の選択といえる)。
96/6/30
よーやくカラープリンタを購入。NEC製60%OFFのアウトレット品で中味はHP、600×300という解像度であるが、うちにはまだDOSベースのプログラムを動かす98があるのでどちらでも使える点を評価。ネット化した今日この頃では、昔ほど、印字品質にこだわる必要もない。ついでに、メモリーを32メガに増強。安くなったとはいえ、ノート用がデスクトップの倍するのは変わらず。今日見ると、鈴々ページのアプレットがWaveTextに変わっている。うちと同じですね。
サミュエル・ディレーニイ『アインシュタイン交点』(早川書房)
幻、かつ伝説の名作。感慨ひとしお、というのはもはやベテランファン以外にない。しかし、あーだめだ。読むはしから中身を忘れてしまう。残ったのは、ストオリイだけ(これは昔から知られている)。『ノヴァ』のときもそうだったが、もはや感性外であるのか。幻は訳されても幻のままなのであろうか。訳文を味わうというのも、にわかにはできないし。1.5回は読んでみたけど。