95/07/01
レイ・ネルソン『ブレイクの飛翔』(早川書房)前半は立派だが、後半類型的パターンに堕する。結局、なんでブレイクなのかが不明。
ところで、妻の人の友人に、惨劇を呼ぶ男というのがいて、かつて乗り遅れた日航機が例の迷走墜落ジャンボ。乗った会社の同僚は死去。今度は、仕事をサボって寝ていると、いつも乗る地下鉄いつもの時間いつもの駅でサリン死者。ちなみに、この人は三〇面下げてコミケに出店する人です。久美子さん気をつけてください。
95/07/03
大阪例会7月編。扶桑社のフェアで古沢の本はそこそこだったという。何が売れなかったなどの情報は秘匿しているというので、参考のため(何の?)古沢嘉通SF関係仕事ハヤカワ編(ミステリ系の扶桑社とは関係ありませんが)を付ける。
@C・J・チェリイ『リムランナーズ』 | |
Aマイクル・P・キュービー=マクダウエル『エニグマ(上・下)』 | |
Bコニー・ウィリス&シンシア・フェリス『アリアドニの遁走曲』 | |
Cマイクル・P・キュービー=マクダウエル 『トライアッド(上・下)』 | |
Dスティーヴン・バクスター『天の筏』 | |
Eイアン・マクドナルド『黎明の王 白昼の女王』 |
何かぬけているような気がするが、まーこんなところ。
その古沢がカラープリンタを買ったという。内田有紀のMJ-800C。専用特殊コート紙でないと、きれいに印刷できないというあれね。ちなみにこのコート紙を使うと、どのプリンタでもきれいに印刷できるらしい。
公務員でありながら毎年大会参加を生きがいにしているMの彼女をみかける(キャロライン・ニーダムさんだったけ)。
大野万紀先生はASAHIネット経由でWWWだそうだ。でもまー、アナログ回線ではデータ通信してなくても課金されるからな。わたしはPHSデータに期待している。PHSは、通常は32kだが、128kでもデータ通信できるのだ。ISDNなんかより、はるかに割安になる可能性がある。
しっかし予想通り、リムやらべっこーあめは、もはや回線パンク状態である。しょっちゅうエラーで落ちる。てんぷら(三村美衣のホームページ)はさっぱり情報更新されないし。ちなみに、ネットスケープWWWは世界でいちばんアクセスの多いサーバで、なんと一週間で3000万回のアクセスだという。
95/07/08
キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』(東京創元社) 設定の面白さ、事実とフィクションの融合もまずまず。キョンシーまで出てきてサービス精神も旺盛。
95/07/09
リムを見ると古沢先生がNiftyで秘密のホームパーティを開いているらしい。各社の原稿料のことを書いているとのことだが、まーね。
95/07/15
ハマナコンのホテル予約をお願いしていた分を確認。手配いただいた青心社社長に感謝。
95/07/22
ペーター・コヴニー『時間の矢、生命の矢』(草思社)
物理学の時間には方向(時間の矢)がなく、可逆である。しかし、自然界の時間は可逆ではない。それは錯覚なのか、そうでないのか。とはいえ、この本では何も明らかにならない。時間論の本はなぜかよく売れるらしいけれど、戦前の渡辺慧がまだ読まれているという程度に進歩がない話題でもある。
95/07/29
ラッカー『ラッカー奇想博覧会』(早川書房) アイデアのみ作家。その点はラファティに似ているために、アメリカでの評価は低い。
佐藤亜紀『モンティニーの狼男爵』(新潮社)
小説の枠組みやら物語の運びは相変わらずの出来。佐藤亜紀は面白いのであるが、しかしちょっと(かなり)覚めていて、スノッブすぎる。古沢好みというのも頷ける。