SFが読みたい2008年版

Review Archivesとは、各種媒体に発表されたレビューと、読書系オンライン日記のアーカイブである。かつて、「THATTA」という会員制ファンジンに連載されていた、筆者の雑記帳の流れをくむもの(本編は、今でもOnline版 THATTAに連載している)。オンライン化するにあたり、月単位に分割し、読書に話題を絞った。特に1997以降はブックレビューに特化した。そのままプロ雑誌に掲載しても問題ない水準を保つように努めている(ただし、ここに記載した内容は原形レベルのため、実際にプロ雑誌に転載した際には大きく手を入れています)。日記的ではなくなったため、他にThis Week's Newを設け、こちらはblog、SNSスタイルでやや軽めに書いている(2005年から2016年末まではeo-blog、以降はfacebook)。ただし、SF宝石(光文社)、SFアドベンチャー(徳間書店)及び、その時代の前後(1979-93)は、別にChecklist(下記)というページを設けている。


SF宝石(光文社)創刊号

Checklist とは、1979年のSF宝石(光文社)にはじまった、長大なブックレビューである。その月に出たすべてのSFをレビューするという意欲的な中身だった。ここには、評者に関連した各年の概要、レビュー本体、掲載リストを収録した。1979年から92年まで13年間にもわたるため、手書き部分(主に1984年以前)はpdfで収録されている。デジタル化部分および概要はすべて読める。レイアウト、写真/説明文は随時修正しているため、既に読まれた方でも時期によって内容の異同がある。


SHINCON紹介記事の載ったPR誌

Infinite Summerとは、「夏をめぐるSFの物語」の表題で、2000年度ファンジン大賞研究部門を受賞した作品。主にSHINCON(1975)からDAICON5(1986)に至る、SF大会に関する記事。DAICON部分は2002年9月に完結。ここでいう「夏」とは、SF大会が夏に開催されることと、古来より「ロケットの夏」のように、真夏のイメージとSFのテーマが共鳴しあうという、2つの意味をかけたもの。原題(英題)は、クリストファー・プリーストの著名な短編(2008年に単行本化)から採られたもの。


NOVA Quartery TitleLogo

NOVAQ とは、ファンジン(雑誌)の名前で Nova Quarterly のこと。季刊(Quarterly)という名目で、実際は年に1回程度、累計4回発行された。関西出身の書評家(当時はまだ若かった)、新田次郎文学賞、推理作家協会賞、日本SF大賞受賞者を含む作家、研究者、ベストセラー翻訳家をはじめとする(今となってはですが)豪華ゲストを迎え、主に海外SF関係の評論や書評を掲載したファンジンだった。1990年版はベストSFイヤーをテーマにしたエッセイ集だが、これをそのままオンライン掲載した(PDFではない)。デジタル版のレイアウト/写真は、テクノロジーの変遷に併せて適時入換え/修正を実施している。

Articles
SFガイドマップ(入門編)

Articles (その他の記事)とは、レビューや日記関連以外の各種雑誌記事、解説などをまとめたもの。比較的長めの内容が多いので、編集人(評者)の考え方(「SF入門」「ファンジン編集者とは」など)がわかりやすく読める。また、THATTA ONLINE(オンライン化してから10年を過ぎ、既に連載100回を越えている)のリンクもここでリスト化している。


1997年

Portraitには、岡本家にまつわる、3匹の猫との関係が描かれている(20年を越えて、全匹お亡くなりになりました)。記録に残されたものは1997年以降、2007年までを収録。2001年分はなし。写真のみの記録(年賀状ベースのため、さほどのクオリティはございません)。


チャチャヤング・ショートショート集(講談社)

Profileとは、いわゆるBiographyに相当する部分である。ネットの日記やホームページでは、主催者がよほどの有名人でもない限り、正体不明の人物の文章を読むことになるので、なんだか気持ちが悪い…そういう方のために、本サイトの編集者とは何者か/何をしたのか/人間なのか自動機械なのかが年代順に書かれている(といっても、このサイトに関連する部分のみで、純粋なプライベート部分は含まれません)。レイアウト、写真の修正は適時実施している。

読者用の掲示板だったが、落書きも多く数年で休止(2006.5)。ここでは、過去のlogのみが記録されている。新たに、This Week's New にあるfacebookで最新記事の概要を載せているので、ご意見をお持ちの方はそちらに寄稿されたし。